「Aterm WG2600HS2」
という名称のものです。
そして上画像はAtermが提供しているアプリケーションソフト、
「Aterm スマートリモコン」という名称のもの。
これらを連動させて暗号化モード(現在使用している規格はWPS)を変更したり、今では利用できない古いWi-Fiサービスに接続させて懐かしきコレクションアイテムや道具をGETすることが可能です。
例えば2004年に発売された任天堂のハード機器、DSは覚えている人も多いでしょう。
当時はネットや回線速度も現在ほど充実しておらず、セキュリティ性にも問題がありました。
DSでも本体画面でネットワークの設定は可能だったのですが当時は暗号化モードでもWEPという規格しか存在せず、それのルーターとDSを無線で繋ぎ、オンラインゲームや遠い人からのすれ違い通信を実現していました。
しかしこのWEPという規格は当時セキュリティ性に大きな問題があり、ちょっとネットの知識をかじった人であれば簡単に暗号化キーを破り、情報の傍受や不正入手などが頻繁に行われていました。無論、DSにも多くの個人情報が詰まっているわけで、プライベートな情報の特定や晒し行為などが横行。
これに見かねたネット通信会社がWEPに取って代わる、新しいプロトコル規格を発明しました。これが現在でも使用されている「WPA」となります。その後もWPA2、3と脆弱性が見直され、新しいネットワーク技術が次々と発明されていきました。
ちなみに私が現在使用している「WPS」はセキュリティ技術の意味ではなく、無線LANの接続設定を簡単に行う目的で使われる規格であり、従来の規格の脆弱性を強化するためのものではありません。それでも安全性はしっかりと保証されています。
そして私が現在気になっているのは、現在のルーター(親機)を古いネットワーク規格(WEPなど)に置き換えることは可能なのか?というもの。
例えば前に述べたDSなんかは現在、Wi-Fiサービスが2014年にすでに終了してしまっており、そのサーバーに繋ぐための手段がありません。
しかしとある有志団体が立ち上げたサーバーにネットを繋げばWi-Fiサービスを続行することが可能であると判明しました。
再三に申し上げますが、DSはWEP接続にしか対応しておらず、セキュリティ性に問題があります。事前にルーターをWEPに置き換える前にMACアドレス制限(フィルタリング)をして他の端末機器との接続をシャットアウトするところから始めてください。
(それでもWPSを使用するに越したことはないのですがDSはWEPにしか対応してないのでこの場合は致し方ないです。)
MACアドレスはルーターのラベルに大体記載されています。(例 00:0a:00:0Bのような文字列)。
ちなみにAndroidではテザリング機能によってWEPにも簡単に接続できるそうですが私が使用しているiPhone(16)ではWPSしか対応しておらず、テザリングではこの方法は不可能です。
まずはルーターのAterm WG2600HS2を用意し、iPhoneで上画像の「Aterm スマートリモコン」をApp Storeからインストールします。私が使用しているルーターはWEP接続にも対応しているため、DSと連動して今では廃止されてしまったWi-Fiサービスをも開くことができるかもしれません。
ちなみにWEPに対応している暗号化キー(SSID)は2.4GHzのみです。5GHz(ギガヘルツ)には対応していませんので、必ず2.4GHzのプライマリSSIDを使用してください。
まずアプリのスマートリモコンを起動すると現在使用しているルーターと接続を開始するため、画面にルーターの該当名称が出てきたらそれをタップ。
そして真ん中のクイック設定webを押してログイン画面に移行します。
ここでユーザー名(admin)と管理者パスワード(初期値じゃなくてもOK)を入力します。
むしろ管理者パスワードは初期値のままだと情報漏洩リスクが高まるので任意の文字列を入力し、必ずパスワードはどこかにメモしておいてくださいね。
さらにここで「ブラウザにパスワードを保存しますか?」の表示が出ますがセキュリティ性の問題上、ここはNOにしてください。
ここで入力が完了すると暗号化キーや暗号化モードなどの変更が行えますので、WEP接続にしたい場合はセキュリティ問題に最大限の注意を払いつつ設定を行ってくださいね。
以上、ネットワークの規格とその置き換え方法についての解説でした。
試される方はどうか自己責任でお願いいたします。